資産運用のススメ

■国債

手軽に始められる投資商品「国債」は、国家、つまり日本国政府が発行する債券です。正式名称は「日本国債」で略して国債と言われています。投資商品のため、証券会社をはじめ、銀行や郵便局など金融機関で購入することが可能です。国債を購入すると、国が設定した金利を半年に1回受け取れます。満期になると、国債を購入した元本が償還されます。国債は債券ですから、日本国政府が投資家からお金を借りるといった原理です。日本国政府が破綻しない限り元本が割れることがないため、非常にリスクの少ない投資商品と言えるでしょう。

【国債の種類】

国債には大きく分けて2つの種類があります。

 

  1. 利付国債
    半年に1回、つまり1年に2度投資家に利子の支払いが行われます。利付国債を購入する際に満期が設定されています。満期になると、購入した時の金額全額支払われるので、日本国政府が破綻しない限り元本割れの心配がありません。
  2. 割引国債
    割引国債は利付国債のように、1年に2度投資家に利子の支払いを行うことはありません。購入する際に満期が設定されるのは利付国債と同じです。1年に2度の利子の支払いが無い分、満期になった時に受け取る金額が購入金額を上回ります。結果的に満期時に受け取った金額と、購入金額の差額が利益となります。

 

個人投資家が購入できるのは利付国債です。個人向け国債と呼ばれ、満期を待たずに途中解約が認められています。満期は3年・5年・10年と選ぶことができるのですが、3年・5年は固定金利、10年は変動金利になっています。購入単価は1万円で、最低1万円から購入可能です。ちなみに購入限度額には上限がありません。

【国債のメリット】

  1. リスクが少ない
    国債は日本国政府が破綻しない限り元本割れすることがないのでリスクが非常に少ない投資商品であることが大きなメリットです。
  2. .金利が高い
    銀行や郵便局などの金融機関に定期預金をされている方はとても多いと思います。定期預金で期待されるのが金利ですが、実は国債の金利の方が高いのです。個人向け国債の金利は低くても0.05%です。ちなみに、金融機関の定期預金の金利は平均して0.01%です。

もちろんメリットだけではありません。個人向け国債は最低でも1年間は途中解約ができないとのデメリットもあります。また、購入できる期間が決まっているので、好きな時に購入できないこともデメリットとして挙げられます。

■株式投資

投資の代表格とも言えるのが「株式投資」です。投資と言ってまず初めに思いつくのは株式投資ではないでしょうか。証券取引所に上場している各企業が発行している株に投資をすることで、購入した際の金額と売却時の金額の差額、売却益や配当金を期待する投資方法です。株式投資にはさまざまな種類がありますがここでは代表的な現物・信用株式投資について説明します。

【現物・信用株式投資とは】

個人投資家向けの株式投資が「現物取引」と「信用取引」です。持ち金の範囲内で企業の株式を売買するのが現物取引、証券会社からお金を借りて持ち金以上の取引ができるのが信用取引です。現物取引は株式を買って売るスタンダードな取引ですが、信用取引は株式を買って売るだけでなく、売りから入って買い戻す一般的に空売りと呼ばれる取引も可能です。

どちらも個人投資家向けの投資商品ではありますが、信用取引に関してはリスクが高いと言われています。持ち金以上の取引が可能なため、損失が大きく、最悪は証券会社に借金することになってしまいます。

株式投資初心者なら信用取引でなく現物取引を行うことをおすすめします。株式投資は、株式を発行している企業が、企業活動をする上で必要な資金を調達することを目的にしています。企業の株式を購入した方を「株主」と呼び、持株数に見合った配当金を企業から受け取ることができます。配当金を目的として株式投資をされる方もたくさんいらっしゃいます。配当金は各企業によって異なるため、配当金を目的にするのであれば高い配当金を提示している企業に投資するのが良いでしょう。

株式投資はそれぞれの企業と直接やり取りは行いません。実際には証券取引所を介します。証券会社を利用して証券取引所に株式購入を注文すると、電子化された株券が発行されます。以前は紙の株券でしたが、現在は全てが電子化されています。

株式取引を始めるには、まず証券会社に口座を作らなくてはなりません。証券会社には店舗型証券とネット証券の2種類があり、現在はネット証券が中心となっています。ネット証券はどこに居てもPCやスマホなどインターネット環境があれば売買することが可能です。その手軽さからネット証券に口座を開設し、株式投資をされる方が増えています。

 

■不動産投資

不動産投資は、その名の通り不動産に投資し利益を得る投資方法です。土地をはじめ、アパートやマンションを購入し、それらの価値が上がった時に売却して利益を得るものです。また、アパートやマンションを購入し、その家賃収入を得る方法もあります。他にも駐車場や一戸建ても投資対象です。ただし、最初にそれら不動産を購入する多額の資金が必要になります。仮に現金がなくても金融機関からの融資で不動産投資を始める方もいます。

【不動産投資のメリット】

  1. .安定の資産運用
    不動産投資は、他の投資法に比べ安定した資産運用ができます。家賃収入を目的とするならば、価格変動がありませんので安心です。もちろん、土地や建物の売買を目的とする場合、価格変動が起こることはありますが、急激に下がることはないので安心です。
  2. 相続税評価額の減額
    不動産投資は相続税評価額が減額になるメリットがあります。現金や有価証券は減額対象になりませんが、不動産に関しては減税対象になります。

【不動産投資のデメリット】

  1. 現金が必要
    不動産投資のデメリットと言えば、現金が必要なことです。金融機関に融資を依頼するにしても、自己資金として100万円程必要になります。
  2. 維持管理費が必要
    不動産、特に建物の場合は、維持管理費が必要になってきます。
  3. 資産価値の減額
    不動産投資としてアパートやマンション、一戸建てを購入すると、時間の経過とともに老朽化してしまいます。そうなると資産価値が下がってしまいます。

■まとめ

資産運用にはさまざまな投資を考えることができます。

投資を始めるにも、無理のないよう、自分に合った投資商品を選ぶことが大切です。投資はあくまで自己責任です。投資初心者の場合は、金融機関や証券会社など専門家に相談することもおすすめします。